流石にヤバいから痩せようと思う

 生き方とかなんとかと言い始めるとテーマが大きすぎるというか、所謂「主語がでかい」話になりそうなので、というわけでこれはただ単に私の話。決して、ぽっちゃりを否定するわけではないのだ。したがって、それが自分らしさと思って生きていく人たちをどうこうしたいという話でもない。本当にただただ私の話。


 長いようで短い人生の内の8割ほどを肥満体型で生活している。まぁいろいろと理由だとか言い訳だとかはあるのだけれど、そのへんは割愛させてもらう。結論として、ずっと「デブ」という認識を持たれていたし自分でも持っていたことに間違いはないので。この認識でじゃあ何か得をしたかというと別にない。本当にない。損することはたくさんあった。もう本当にたくさんあった。(じゃあなんで痩せようとしなかったのかというとやはり言い訳なので割愛。)周りから色々言われていじめまがいのこともあった。運動ができなくて周りの足を引っ張るものだから体育の授業とか拷問と公開処刑のダブルパンチだった。性格が良ければ色々言われたりしないと思う人もいるかもしれないが、陽気と陰気だったら陽気な方が良いに決まっているので正論ではあるが、肥満体型はそこにいるだけで嘲弄の対象になりがちであるし、嘲弄してくる奴らにまで人当たり良くしようとなんて思えないのでミゾは深まるばかりなのである。ただし、人類皆が皆そんなに悪辣ではない。私はいつも善良で賢い友人達に恵まれていた。だから多分、ここまで来れた。


 そんなこんなでウン十年。ここに来て唐突にダイエットを始めた。きっかけは昨今RTAなんかでも話題のリングフィットアドベンチャー。運動に対する意識を確実に変えてくれたゲームソフトである。運動は面倒くさい。楽しくない。苦い思い出しかないからマイナスイメージしかない。だから、運動なんてやりたくない――そんな気持ちがあるから全然やる気にならなかったのに、リングフィットを始めたら筋肉痛になったことを笑えたのだ。ちゃんと楽しかった。(一番笑ったのはEXPが「エクササイズポイント」と訳されたことである。その発想は無かった。)何より、一人で誰にも見られずに筋トレができるという安心感。ダイエットをしている姿を誰かに見られるのは、本当に恥ずかしい。多分体育の授業でやられた公開処刑のせいでもある。

 で、リングフィットをやっても体重は特に変わらないまま、朝のウォーキングを増やしてもやはり変わらず、といよりも増えに増え、正直言って3桁が射程圏内に入ってきた頃。流石になんとかしないとと危機感を覚えた私は丁度衝撃的なツイートを見かけた。それがこれ↓

 で、この方が運動に使っているのがリングフィットともう一つ、フィットボクシングであると知った。そこで私は思う。――これ、がんばれば私もできるのでは?とはいえいろいろと環境の問題があるので倍近く時間がかかるかもしれない。でも「できるかもしれない。」そう思えたことが大きかったように思う。

 見よう見まねでじゃあやるか、となってとりあえずリングフィットを始めたけれど当然それだけでは効果は薄い。フィットボクシングを買おうか考えたけれど金がない。それに関する詳しい話はカクヨムで書いている私のエッセイを読んで欲しい↓(隙あらば宣伝)

 ようするにほぼニートとして生きているので金がないという話だ。フィットボクシングさえあればな、ちゃんとやって結果も出たかもしれないのにな、セールになるまではできないな、とだけ思いながら数日。いやダメなのはまずこういうところでは?と唐突に気付いた。ようするに、有酸素運動ができればいいのだ。ならば他にもやりようがあるというもの。家でできる有酸素運動といえばエアロビクスという意識があったので、どれくらいの時間やればいいのかを調べ、一緒にダイエット中に一日に取るべきカロリーを調べ、そして最後に、家でできるエアロビクスの動画を探した。今は本当に便利な時代で、エアロビクス動画も普通にあった。とはいえこれはエアロビクスとはまた違うみたいだけれど、細かいことは気にしない。そんなこんなでやったのがこれ↓


 これがちゃんと効果があった。しかしそれでも問題は解決していない。食事だ。摂取カロリーが減らない、脂質の量が多すぎる。(このあたりのカロリー計算にはあすけんを使っている。)じゃあ減らそうというとこれが難しい。さて、ここが散々割愛してきた言い訳の部分になるのだが――我が家では食事を用意するのは母の仕事である。母は別に料理好きなわけではない。そして私と違って忙しい。結果として出される食事は出来合いの総菜やコンビニ弁当になる。じゃあ暇している私が自分で用意すればいいのだが、母は食事を用意するという自分の役割を無くすことを非常に嫌がる。自分の体型と母の機嫌を天秤にかけて、母の機嫌を取ったのだ。長年の教育の賜物である。そして母は「これ好きそうだと思って」「買ってきたけど食べきれないからあげる」と高カロリーの食品を差し出しては「食べてるところ見るのは好き」と言う。断ると「なんで?せっかく買ってきたのに……。」と機嫌を悪くして最悪買ってきた物を丸々捨てる。それも気分が悪いので断らずに食べて無理矢理にでも喜んでみせる。そんな日々だった。


 これを、変えなければいけない。


 まず母に伝えたのは現状。3桁が射程圏内で、本当にまずい状態になっていて、脂っこいものや糖質の多いものを控えたいということ、ここまでになった原因はあなたにもあるということ。正直本当に話している間、いつ拗ねたり怒ったりして話を聞かなくなるか分からないという緊張感で吐きそうだった。しかし、真剣に話すというよりは懇願した結果――やっと、聞いてもらえたのだ。「あれをやめて」「どうこうして」という指示を出すよりも「協力して欲しい」と頼むことが功を奏したようだった。わりとここまで母のことを悪し様に書いているが、過保護で過干渉なこの人も子供にお願いをされると聞く気になる質である。


 そんな紆余曲折を経て私はなるべく運動を続け、母はオートミールを使用したレシピにハマり、そんな様子をプリングルス片手になぜか太らない姉が見守った一ヶ月。ちゃんと3kg痩せた。念のために1ヶ月前に撮影しておいた自分の画像と比べると明らかに痩せた。本当はもう少し1ヶ月で結果を出したかったのが本音だが、焦りは禁物ということで今は結果が出たのを喜ぶことにした。この結果こそが家族の強力を協力を得るための代金で、自身にとってもモチベーションだ。


 ということで、ダイエット始めましたよという話はひとまずここまで。また結果が出たらここに書き込みに来ようかと思っています。

 それでは。

やりたいことが多すぎる

主に村瀬ナツメの各種活動の報告を行うサイトです。 ブログでは創作に関することの他にプレイしたゲームの記録や感想などを掲載していこうと考えています。